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  北海道から全国、そして世界へ・・・
平々凡々便り 第13通
発信日:2006年5月29日
22時30分


 
■ シンガポール・マレーシア・韓国(釜山)旅行を振り返る 〜観光4・5日目〜 

 観光4日目は福岡からフェリー(ビートル号)で韓国の釜山へ行く計画を立てていました。
 ただ、この日は波が高く、就航率90%以上を誇るといわれていたビートルが欠航するかもしれないという状況で、シンガポールにいる時から、インターネットで福岡近辺の天気予報でチェックし予想はしていたのですが、自宅の方に、その日の朝になってから判断するといった電話が入っていました。
 もともと、シンガポールからの飛行機が朝8時に福岡着の予定で、福岡から釜山への出港は11時なので、もし、飛行機が遅れたら場合、間に合わないかもしれないという覚悟はしていましたが、飛行機は無事、定時の朝8時に到着しました。
 到着後、荷物を待っている間、ビートル船を運航するJR九州高速船会社へ電話をしました。すると、最初の便は途中で危険だと判断された場合、戻るといった条件付で出航したとの事で、私が乗る予定の便についてはまだ分からないとの事でした。とりあえず、福岡空港を出ようと思い、荷物の札とパスポートを荷物検査の係員に見せ通過しようとしたのですが、係員に「仕事は何をしているのですか」「北海道の人が何故、福岡へ来たのですか」等と聞かれたので、適当に「有給を使って旅行しています。これから船で釜山へ行きます」と答えると「ゆっくりと優雅でいいですね」といいつつ、「コピー商品とかはないですよね?ちょっと、スーツケース見せてもらってもいいですか」というので、仕方なく見せました。その後、リュックも見たいようなことを言われたので、「パソコンなどしか入っていないですし、急いでいるので」というと、「ご協力ありがとうございました」と言われ、ようやく空港を出ることが出来ました。
 スーツケースは、1泊2日なので釜山には持っていかず、国内線の空港のコインロッカーに預けることにしました。港までは、空港から博多駅まで地下鉄で移動し、博多駅前からバスに乗り、港へ向かいました。
 港へ到着後、まず、受付の人に状況を確認すると、条件付で出航するということが決まり、とりあえず、安心しました。出航一時間前から搭乗手続きが開始され、「席は1階と2階どちらがいいですか」と聞かれたので「2階」を選択し、「では窓側にしますね」と言われ、そのときは「よし!窓側だ」と思ったですが、これが悪夢の始まりでした。まず、船に乗った瞬間、「ちょっと揺れるな」と思いつつ、席に座り、釜山の旅行に関する資料を読みながら出航を待ちました。
 出航時間になり、徐々に加速し、10分程経過した後、隣に座っていた年配のおじさんが私に「年齢は?」「ハングルばかりのところへ一人で行くなんて冒険家だな」など話しかけられましたが、博多弁なので、語尾が聞き取れず、疑問文なのかよく分からず、笑ってごまかしていました。そうこうしている内に、かなり船が揺れ始め、途中で何かに衝突したような衝撃もあり、ものすごく気持ち悪くなりました。まだ、出航してあまり時間も経っておらず、到着まで2時間以上もあり、シンガポールでの思い出が、かき消されるほどの本当に苦しい時間でした。乗務員も、危険なため、座ったままで、乗客も歩くと危険ということでトイレも禁止。また、気持ちが悪くなったら前にあるエチケット袋をご利用くださいといったアナウンスが流れ、とにかく耐えるしかありませんでした。
 それでも、なんとか耐え続け、釜山に到着しましたが、釜山を楽しむどころか、写真も撮影することすら難しく、入国審査まで気持ち悪い状態が続いていました。
 若干の遅れもあり、外に出ると既に2時を過ぎており、すぐに中心部へ向かいました。まずは、お腹が空いていたので南浦洞にあるジャガルチビュッフェ(焼肉バイキング)へ向かい食事をしました。食べ放題でW8500(約1000円)と安く、なかなか美味しかったです。
 その後、釜山の映画館がある、PIFF広場へ向かい、釜山劇場、デヨンシネマの外見を撮影し、その周辺を散策しました。
 ただ、あまり散策している時間がないため、釜山の象徴の一つである釜山タワーへ向かうことにしました。釜山タワーは高地の公園の中にあり、タワーにのぼらなくてもいい景色ではありましたが、せっかくなので3500W払い、のぼることにしました。天気もよく、360度見渡せるので、中々の景色でしたが、ホテルのチェックイン予定時刻が迫っており、途中から最寄の地下鉄はどこなのか気になり始め、タワーからルートを探し、降りることにしました。
 迷うことを想定していたのですが、以外とすぐに地下鉄の入口が見つかり、宿泊先のある西面へ向かいました。ホテルは楽天トラベルで申し込みしたウィズホテルで、申し込む際に景色がよい上階と、ネットが接続できる部屋を希望していたので、6階建ての最上階になりました。景色もよく、悪くはなかったのですが、持ってきたノートパソコンでネットの接続が出来ませんでした。一応、部屋にはネットが接続されているパソコンが設置されてあったのですが、そのパソコンに繋がっているLANケーブルが木の箱のようなものでかぶさっており、取り外すことが出来ず、仕方がないのでLANケーブルの購入と観光を兼ねて、西面にある百貨店のロッテへ向かいました。店内に入るとソウルにあるロッテと作りが似ており、デパ地下では日本語で「韓国のりはどうですか」と聞かれました。もともと韓国のりはお土産として買う予定でいたのですが、ソウルのロッテも同様に現地のスーパーマーケットと比べると値段が高いので、買おうか迷いましたが、時間も夜の7時を過ぎており、他の店を探す時間もなかったため、買うことにしました。しかし、肝心なLANケーブルが見つからず、地下街も歩き回りましたが、夜の8時を過ぎたため、店も閉まり始めました。仕方がないのでLANケーブルはあきらめ、、ホテル近くにあるコンビ二立ち寄ったあと、部屋に戻り、韓国版のウィンドウズXPで我慢することにしました。 キーボードの入力については帰る前に戻せばいいかと思い、勝手ながら日本語に設定し、使用しました。本当はちょうど、桜の時期であったため、夜桜を楽しむ予定でいたのですが、船酔いで相当疲れていた上に、釜山タワーから見た時にあまり、桜がないように見えたので、次の日の朝、早起きしてみれればいいかなと思い、その日は断念しました。
 パソコンでメッセンジャーやニュースなどをチェックしている内に、かなり眠くなり、少しベットにうたた寝していると、なんとそのまま朝方になってしまいました。

〜観光5日目〜
 10:00発の船で帰国する予定であったので、最低でも8:00にはホテルを出る予定でいたのですが、昨日、いつの間にか寝ていたので、ハッと起きた瞬間「ここはどこ?? 今何時?」の状態でした。目覚ましもかけていなかったので、この時ほど時計を見るのが怖かったことはなかったです。恐る恐る時計を見ると5:00だったのでホッとしました。ただ、いくらなんでも5:00は早すぎると思い、目覚ましを6:00から5分刻み感覚で4回なるようににセットし、桜と映画「チング」のロケ地である国際ホテルでも見てから帰国しようと思いつつ、一眠りしました。すると、今度は目覚ましをかけたはずが、いつの間にか止まっており、また、さっきと同じように「え?今何時だ」という状態になりました。おそるおそる時計を見ると、7:54分でした。かなり慌てて、荷物をまとめ、パソコンの日本語設定も直し、すぐにチェックアウトしましたが、今まで旅行した中で、目覚ましで起きれなかったのは今回が初めてでした。
 ただ、せっかく船酔いまでして釜山に来たのだからと思い、地下鉄で途中下車し、いちかばちか映画「チング」のロケ地である国際ホテルを目指しました。しかし、地図に書いてある通り歩いているにもかかわらず、その場所を見つけることが出来ず、逆に時間がなくなり、かなりピンチになりました。とりあえず途中下車した地下鉄へ戻るよりも、タクシーを拾って港へ向かう方が早いと思い、タクシーに乗ることにしました。とはいえ、釜山でタクシーに乗るのは初めてなうえ、タクシーがなかなか見つかりませんでしたが、途中でTAXIとかかれた乗り場に一台、停車していたのですぐにそのタクシーに乗り、出航1時間前に港に着きました。一応、記念に領収書をもらおうと思い、タクシーの運転手に「ヨンスジュン、ジュセヨ(領収書下さい)」と言うと、何故か、金額が書かれていない領収書を2枚くれただけでした。
 ようやく港に着いたのはいいものの、今度はどこで乗船手続きをすればよいのか、分かりませんでした。それらしきところへいっても、既にカーテンが下りており、ひょっとして、手続きが終わってしまったのではないかと思い、仕方がないので、カーテンが下りている状態で「すいません」というと、手続きは2階だと言われ、出航35分前に手続きを終えることができました。船の座席については1階と2階どちらがいいか聞かれ、迷わず1階にし、場所も揺れにくい中央付近になりました。
 出航10分前に搭乗が開始され、座席に座って出航を待っていると、後ろが誰もいなかったのですぐに座席を倒し、寝ることにしました。出航時間になり、徐々に船が加速し始めると、この日も波がかなり高く、船は相当揺れました。しかも、途中で、廃棄物が流れ出たという理由から、一旦、停止状態になりました。停止状態になると、船が小さい分、波の影響をもろに受け、ゆ〜らん、ゆ〜らんといった横揺れが続き、前日同様、気持ち悪くなりました。この揺れは他の乗客にもかなりきつかったようで、乗務員に付き添ってどこかへ移動した客もいました。私はもう勘弁してという気持ちで、釜山〜福岡はもちろんのこと、二度と、小さな船で旅行はしないと心に決めました(30分程度ならいいが)。
 ただ、帰りについては行きに比べ、少し寝れたので、気持ち悪さはあったものの、早く感じました。午後1時過ぎに福岡へ到着し、ようやく落ち着くことが出来ました。
 到着後は地下鉄一日乗車券を購入し、空港へ向かいました。出発まで4時間以上ありましたが、福岡〜空港が地下鉄ですぐなので、先にチェックインを済ませ、ギリギリまで福岡観光することにしました。
 その後は、朝からなにも食べていなかった(旅行中はよくあることだが)ので、博多で有名な「元祖赤のれん節ちゃんラーメン」に行き、ご飯大盛りとチャーシュー麺(私にとってはめずらしい)を注文しました。麺は細く、味は少しこってりした感じで美味しかったですが、食べ過ぎて、かなりお腹が苦しくなりました。
 食後は16:00近くまで福岡を観光する予定だったのですが、雨が降っていたので、福岡の歴史ある中州大洋劇場と福岡東映という映画館の外観を写真撮影することだけに目的を絞りました。しかし、以外とこの映画館にたどり着くだけで時間がかかり、ちょうどいい時間になったので、家のお土産に明太子を買って空港へ向かい、福岡から羽田経由で千歳へ到着し、23:00頃、家に着きました。
 
 今回の旅は今までに感じたことがなかったアジアを感じることができ、本当に充実した旅になりました。特にシンガポールは綺麗で「また、来たい!」と思えるような国で良かったです。
 
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