トップページ >>平々凡々便りTOP>>平々凡々便り・64通



           平々凡々便り・64通 2010年2月26日 23:40


■浅田真央銀メダル


日本中が注目した女子フィギュアスケートでしたが、浅田真央が見事に銀メダルを獲得しましたね。今シーズンのグランプリシリーズの不調を考えると、よくここまで立て直したなぁという感じです。

ただ金メダルを獲得したキム・ヨナのフリーの点数はちょっと高すぎますね。演技自体はノーミスだし、金メダルに異論はないあっぱれな演技だったとは思いますが、いくらなんでも150点越えはないですね。高く見ても140〜143点位だと思っていましたし、当の本人も130か140位だと思っていたと言っていたぐらいですからね。ショートプログラムの78.50と同様にありえない点数です。

この要因は今大会で一躍有名になったGOE(出来栄え)と、演技構成点の得点によるものですが、どちらも私のような一般人には到底理解出来ません。

真央がフリーで最初に飛んだトリプルアクセルは、何度見ても高さもあり、GOEが2点加算されてもおかしくないと思ったのですが、得点の詳細を見ると0.8点しか加算されていませんでした。一方、ヨナはトリプルルッツ、トリプルフリップともに2点のGOEが加算され、両者のGOEの合計点を比較すると、真央が8.82なのに対し、ヨナは17.40で、これだけで9点近くの差が出ていました。

トリプルアクセルを見事に決めても点数が出ないなら、プルシェンコの4回転論争ではないですが、今後挑戦する選手はいなくなってしまいますね。

あと、演技構成点も基準がよく分からないです。演技構成点には「スケーティング技術」「技のつなぎ」「演技力」「振り付け」「曲の解釈」という5項目(5コンポーネンツ)がありますが、項目名だけで見て明確な差が出そうなのは「スケーティング技術」「技のつなぎ」ぐらいしかないように思えます。

ほぼノーミスの長洲未来とか安藤美姫も予想に反して得点が伸びなかったですし、主観的要素が関わる部分はもう少し明確な基準がほしいです。

さて、トラブルも多かったバンクーバーオリンピックもいよいよ終わりが近づいてきました。今回のオリンピックは求職中の身ということもあり、主要な競技は早起き・夜更かししつつ、ほぼリアルタイムで見ていましたが、終わってしまうとなるとやはり寂しいです。

ところで読者の皆様は、今回のオリンピックでどのシーンが一番印象に残りましたか? 私は男子のフィギュアでした。高橋選手は銅メダルでしたけど、怪我から乗り越えてのメダルでしたから本当に感動しました。試合自体もショートプログラムが終わった時点で90点台で3人並び、そのあとの4回転論争での駆け引きも面白かったです。あと、銀メダルに輝いたプルシェンコのフリーも得点こそ伸びなかったですが、選曲も演技内容も引き込まれましたし、演技終了後のどうだと言わんばかりの勝ち誇った表情も印象的でした。

他の競技でもスピードスケートのメダル獲得の瞬間、複合ノーマルヒルの小林選手の一時的な1位(笑)、女子カーリング、女子モーグルなど本当に面白かったです。

次回の冬季オリンピックはロシアのソチですが、時差は-6時間とバンクーバーに比べ観戦しやすくなので、ぜひメダルラッシュを期待したいですね。






 Copyright(c) jpn-world.com all rights reserved. 2010